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19〓20世紀の神秘学者ルドルフシュタイナーによれば、宇宙が我々に与える環境は常に完璧だという。そこで不具合が生じるのは宇宙のせいでは無くて、我々人間が未熟で、その環境のレベルに達していないからだという。
宇宙が完璧だったと気づくには、今現在の自分を認め受け入れられてないといけない。
今を認める、ということは、すなわちそれまでの過去の自分も全部認めたことになる。
なぜなら、今現在の自分は、過去の奇蹟の連続、積み重ねの結果であるからである。
過去のどこかが違っても今の自分にはならなかった。
今の自分を受け入れ認められるなら、今の自分であるためには過去が、あの過ごしてきた過去でなければならなかった、ということに気づくだろう。
そうして今が納得のいく自分であるならば、やはり宇宙はそのままでずっと完璧だった、ということに気づくだろう。
そうして今の自分に感謝できたならば、初めて、宇宙の意志と自分が一致した、すなわち宇宙の提示した環境に自分がうまい具合に当てはまることができたといえるだろう。
今の自分が認められない、感謝できない、とすれば・・・。
それでも、宇宙は大いなる愛をもって、その時の我々にとって最良の完璧な環境を我々に提示し続けてくれることだろう。
ビートルズの数ある名曲の中でも、白鳥の歌と称される「Let it be」は、この辺のことを歌った歌だと、僕は思っている。
「Let it be」直訳すれば「あるがままに」。
”人生に問題が起きた時マザーメアリーがきて(枕元に?)有り難い言葉を授けてくれた、それは「あるがままにしなさい」”というような内容のポールマッカートニーが作ったこの歌を聞いて、僕は若い頃、随分無責任な内容の歌だと思っていた。トラブルが発生したら、もっと積極的な対処を講ずるべきだ、などと思っていた。
ところが、この思いは当然のことながら、全く持って未熟な物質的な考察だったのである。
ビートルズは、もっと上の次元を行っていたのである。
ポールが当時宇宙は完璧だったことを知っていたかどうかはわからない。
ただ、どうもこの歌はポールが天啓を受けて書いたものらしい。
きっと宇宙からのメッセージだったのだろう。
宇宙が、その人にとって、常にベストの環境を与え続けてくれる、ということがわかっているならば、当然のこととして、問題を抱えた人に与える最良の言葉は「Let it be」となるのだろう。
しがない独身中年オヤジの僕が僭越ながら、人間的なおせっかいで、もう一言加えるならば「あんたが変わりなさい」と付け加えておきたいところである。
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